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注文の汁椀の製作

【2021.2.28】

木材の切り出し

今回お急ぎとのことで、ある材料でお椀の木地づくりをおこないます。

材料はタモ材・・・道管は少し荒く木目も出にくい材料ですが全面塗り仕上げとなりますので気にしないで進めていきます。


荒切り出し完了


木工旋盤で削り出し作業です

お椀の最終イメージをかんがえながら外側を削っていきます。


丸くなってきました

下の写真が外側を削り終えたところです。


内面の削り出し

外面が完成すれば今度は内面の削り出しです。

写真で簡単に進んでいるように見えますがなかなか固い木であり時間はかかっています。


生地が完成しここから漆塗りに入っていきます

【2021.3.8】

ここまで日付が飛びますが、この間もう一つのお椀の木地も製作を行っています。

これがお椀の木地が出来上がったものです。

少し黒いのは、漆を1回塗ったところです。

これを木地固めと言います。

木地を漆で固めて反り、割れを防いでくれます。

この状態で1週間乾かします。

 


目止め作業

次の工程は目止め作業になります。

樹木には道管という水分の通り道があり、表面にはその穴が開いていますこの穴を埋める作業が目止めで、錆漆というものを塗っていきます。

錆漆は、砥粉と漆を混ぜて作ります。

写真は錆漆を水研ぎ(#240)で表面を滑らかにしたものです。

研いで

錆漆を取ってしまったらダメなのではと思われるかも知れませんが道管の穴に埋まったものは取れません。一度で埋まればよいのですが乾燥して痩せるので2~3回行う場合もあります。


研ぎ終わったらもう一度木地固めを行います。

 

 

 

 


木地固めが終わったところです。

もう一つ底の部分に滑り止め用布を張ります。

 

これでまた1週間漆が乾くまで待ちです。

 

漆塗りって塗るのはあっという間ですが乾くのに時間がかかるので仕上がりまでずい分と時間を頂きます。

次回3/15に塗る予定です。

お楽しみに。

 


底部分の木地貼り後錆付により整えて行きます。


【2021.3.15】

次に全面下塗り作業を行いたいところですが、内面か外面しか作業ができませんそれは単純に持てないからです。

下塗り作業は、赤呂にて塗りますこれは木地の表面を滑らかにし仕上げ塗りを美しく仕上げるためのものです。

 

次回は外面の下塗り作業と底部を仕上げていきます。


外面も塗りを行ったのですが、残念なことに乾燥失敗の事態となり、一旦剥離作業を行います。

1週間ロスをしましたがここはしょうがないです。

【漆の乾燥】

漆の乾燥条件

 温度20℃から25℃+湿度60%程度

の条件が必須となります。

初期乾燥時に冷え込んだ日があり、一旦初期乾燥に失敗すると中々乾かない特性を持っています。

今回は、乾くのを待つのではなく工程を進めるため剥離を行い再度塗直しで進めていきます。

【2021.4.5】

本日もう一度木地固めを完了します。

次回再度下塗りから再開します。


【2021.4.13】

赤呂漆による下塗り作業の再開です。

写真は塗り終わったところです。

乾燥は回転室に入れて乾燥します。

うまく乾けば次回色漆塗りに入っていきます。

塗り作業は埃が大敵で本来は塗り部屋にて塗りますがありませんのでどうしても埃がついてしまいます。

次回をお楽しみに。

 


色漆塗り

【2021.4.20】

前回赤呂漆による下塗りが乾燥できました。

色漆を塗るための準備として#1000で水研ぎしていきます。

表面が整えば色漆を塗っていきます本日は外面のみの塗りとなります。

写真は要望のあったパープルと黒で塗り終えたところです。

パープルは乾燥するればもう少し落ち着いた色になります。

次回は内面の白漆塗りです。