丹波漆に魅力を感じて
英語で「漆器」全般を「Japan」と表記されるように、日本の漆は世界に認められている。
また国内では縄文時代前期の漆製品が発見されており、漆器は我が国を代表する伝統工芸品だ。
一方で、現在国内で使用される漆の内、国内産はわずか3%足らずとなっておりその中でも夜久野で採れる丹波漆はとても品質が良いとされている。丹波漆を使用した食器や工芸品は非常に上質で、とても鮮やかな色合いになる。丹波漆の継承のために、発信していくことが私の使命と考えています。
「やくの木と漆の館」館長を平成29年度から仰せつかり今後は、もっと多くの方々に来館してもらうために、外国人観光客にも漆塗り体験をしてもらうためのプランなども検討しています。
昨年11月にはパリ在住の夫婦とお子様が来館され漆塗り体験をされました。



漆液はウルシノキという木から採れること、植栽から漆液が採れるまで10年もかかり1本の木から採れる漆液はほんの少しであることから、漆にまつわる伝統技術を継承し漆芸品を多くの人々に知って頂き使ってもらえればと日々頑張っています。